理科

理科は「なんで?」を大切にする教科

私たちの生活する世界は「なんで?」にあふれています。その「なんで?」を意識できるか、さらにはそれを追求しようと思えるか。
本校の理科はこの点を大切にしたいと考えています。各科目で扱う内容は異なりますが、そのどれもが社会に出るための能力を養うことに繋がっていきます。

物理と思考力(物理基礎)

世の中の様々な摂理について学ぶ理科では科目ごとに大切にしたいことが異なっています。物理では物理的な物の見方を学びつつ、「自分の頭で考えること」の大切さについて学びます。自分で調べて観察し、考えることのできるような成長を目指します。

化学と発想力(化学基礎)

化学では物質の成り立ちについて学びます。その中で科学的・理論的な発想力を養い、日常生活での思考・判断をより豊かなものにできる発想力を身につけることを目標にしています。

生物と探究力(生物基礎)

生物では世の中の生物学的な事象を探究的な取り組みを中心に学びつつ、「自分自身を生物学的に学ぶこと」を大切にしています。そこで学んだことを基準に「自分自身(生物)×○○(何でもあり!)」と考えを広げていき、多様な考え方を身につけていきます。

以上のように、本校では理科の内容を通じて今後の人生で重要となるスキルを身につけて行くことを目標としています。

可能性を可能な限り引き出し、自分の未来に備えよう(他大学進学コース)

理系他大学コースに進学した場合は必修で化学を学習します。また、進学先に合わせて物理か生物を選択します。どの教科も受験対策はもちろん、その先も見据えた指導を心がけています。未来に何があるかはだれも分かりません。どこでどのような知識が役に立つか分からないのが理系の世界です。みなさんの未来への準備をサポートします。

選択講座

・・・科学・技術の進歩は、私たちの生活を便利で豊かなものにしてくれます。一方で、その進歩の速さに人間や社会が追いついていけず、様々な問題を引き起こしていることも見過ごせません。「『親が自分のことよりスマホを大切にしている』と感じる日本の中高生が 20%に上る」という米国の南カリフォルニア大学の調査結果が報じられています。これは、あくまでも一つの例に過ぎません。地球温暖化が影響していると指摘される異常気象の頻発、食糧を含めた資源と貧困・格差・紛争との関係など、対象は多岐にわたります。
この講座では、まず科学史を手がかりに、人類がどのように科学と技術を積み上げてきたのかを学んでいきます。次に、各自が興味を持ったことや問題に感じたこと等について調査・発表を行い、他者との議論を通して考えを深めることで、科学・技術と人間・社会との関係について洞察力をつけていくことを目指します。